【新刊】ボタニスト パリの標本館を築いた植物学者たち
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【新刊】ボタニスト パリの標本館を築いた植物学者たち

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著:マルク・ジャンソン 編:シャルロット・フォーヴ 訳:佐々木ゆか、中原毅志(監訳) 植物監修:菅原敬 出版:TypeShop_g Press 判型・頁数:B6変型判、256ページ 発売日:2020年10月6日 ■紹介(版元ドットコムより) 著者マルク・ジャンソンは、パリ国立自然史博物館の標本館を率いる少壮の植物学者。350年の歴史を有するこの標本館は世界最大級の規模を誇り、800万点におよぶ植物標本を収蔵する。この植物研究の殿堂に自らの半生を重ねあわせつつ、先人たちの業績と近代植物学の歴史をたどるエッセー集。17世紀フランスで植物学の父と呼ばれたトゥルヌフォールに始まり、18世紀中葉、革新的な分類体系を提唱しながら不遇の人生を送ったアダンソン、その名前がフランス語の胡椒の語源にまでなったポワーヴル、植物にも繁殖目的の性別があることを大っぴらにしてスキャンダルを巻き起こしたヴァイヤン、さらには北極星の騎士リンネ、自然史上もっとも不運な科学者の一人といわれるラマルク、そして「植物の壁」で日本でもよく知られる現代のパトリック・ブランまで――有名無名のボタニストたちの事績をユーモアあふれる筆致で綴る。通底するのは、植物への限りない愛情と、「土と雲そして泥を愛する放浪者」ボタニストたちへの畏敬の念である。 ■版元から一言(版元ドットコムより) 一つ一つ異なる個性をもつ金属活字を並べて言葉をつくる場となるヴィンケルハーケン。活版印刷に欠かせないこの道具の名前をとった本叢書は、拙社専門のタイポグラフィとその周りをとりまく叡智を集めたシリーズである。 第一弾は自然科学。パリの歴史ある数多の植物標本は地球の記憶であり、人間の営みの鍵である。日本では牧野富太郎に代表される専門的な分野だが、その叡智は様々な分野に及んでいると考えられる。タイポグラフィにおいても、重要なポイントが共通しているように思えてならない――タイプフェイスの分類や比較は、自然界に存在する美しいものや役に立つものが関係しているのではないだろうか。また、拙社の理念であるバーゼル・デザイン教育の最初の授業は、各学生が気に入った落葉を裏山で採集し、ディテールを観察することだったのもここに真理があるのではないだろうか。 アンスティチュ・フランセ・パリ本部による出版助成プログラムを受けた本書は、2019年の現地話題作。原著のページデザインを手本に簡素の中に存在する美を踏襲、パリの標本館の空気をそのまま閉じこめた。植物を愛してやまない人はもとより、自然の一部にすぎないすべての人に読んでほしい58のエッセイ、ぜひお手元にこの一冊を。 ■著者プロフィール マルク・ジャンソン (マルク ジャンソン) (著) 国立パリ・グリニョン高等農業学校卒業。2011年、パリ国立自然史博物館およびニューヨーク植物園において論文『東南アジアにおけるヤシ群の考察』を発表、両研究機関の博士号を取得。調査のため数多くの遠征をおこない、熱帯の植物相に関する豊富な知識をもとに専門家のみならず一般向けの著書を多く著わしている。2012年以降「ヴァランジュヴィル 植物との出会い」の共同開催者を務めるほか、2017年7月にグラン・パレ(パリ)で開催された「庭園」展に参画するなど、積極的な活動を続けている。2013年よりパリ国立自然史博物館の研究機関である植物標本館の館長を務める。 シャルロット・フォーヴ (シャルロット フォーヴ) (編) 環境デザイナー。「テレラマ」「ルモンド」などの雑誌や新聞で活躍するジャーナリスト。ドキュメンタリー制作も手掛ける。本書の編集を担当。 佐々木ゆか (ササキ ユカ) (訳) 東京都生まれ。青山学院大学仏文科卒。フランス語通訳、翻訳家。フランス語圏学習者対象日本語教師、フランス語通訳案内士などを務めるかたわら、『ルイ・ヴィトン シティガイド パリ2014』『ルイ・ヴィトン シティガイド 東京2014』『ルイ・ヴィトン 旅の真髄』(以上ルイ・ヴィトン出版)、P.レオンフォルト他『伝説のトランク100-ルイ・ヴィトン』(河出書房新社)その他多くの翻訳に携わる。 中原毅志 (ナカハラ ツヨシ) (監訳) 長野県生まれ。翻訳家。ルーヴァン・カトリック大学卒業。訳書に、フランソワ・ビゾ『カンポジア 運命の門』(講談社)、ジャック=ピエール・アメット『ブレヒトの愛人』(小学館)、セルジュ・ジョンクール『UV』(集英社)、 ドミニク・シルヴァン『欲望通りにすむ女』(小学館)、アラン・アヤシュ『娘へ きみの人生に贈る言葉』(PHP研究所)、クロード・ランズマン『パタゴニアの野兎 ランズマン回想録』(上・下巻、人文書院)、『トランク』(短編集、共訳、ルイ・ヴィトン&ガリマール共同出版)ほか。著書に、『悠久のソナタ』(TBSプリタニカ)。 菅原敬 (スガワラ タカシ) (植物監修) 長野県松本市在住。弘前大学理学部生物学科卒業。1983年東京都立大学理学博士。信州大学教養部理学部、東京都立大学大学院理学研究科、首都大学東京大学院理学研究科で教鞭をとり、現在、国立科学博物館・植物研究部・客員研究員。専門は維管束植物の植物系統分類学研究、花形態の多様化と花粉媒介者との関わりに関する研究、花の性の多様化とその適応進化に関する研究など。 東京都立大学・首都大学東京に在任中は植物系統分類学研究室に所属し、学内に付設された牧野標本館の標本維持管理に20年以上携わる。