

編集:野口 理恵
著:いとう ひでみ、北尾 修一、木下 龍也、今日 マチ子、小谷 知也、辻山 良雄、年吉 聡太、若林 恵、矢代 真也
漫画:安永 知澄、北村 みなみ、岡藤 真依
写真:濵本 奏
発行:rn press
判型・頁数:文庫判、224ページ
発売日:2020年11月17日
■目次
『、もしくはわたし』濵本 奏
『かわいいあの子』野口理恵
『寝る前にプリンをつくる』年吉聡太
『結合前夜』岡藤真依
『ある一生』辻山良雄
『先祖代々』矢代真也
『初めて閉所恐怖症になったときのこと』安永知澄
『ミーのU』北尾修一
『これはほんとうだ』若林 恵
『コロナ禍におけるモタモタした運動の効果について』今日マチ子
『冬の超常現象』北村みなみ
『嘘であればいい嘘』木下龍也
『サウスポー(ル)』小谷知也
『私が欲しいものは一つだけ(ほんとう?)』いとうひでみ
■前書きなど
USO・うそ・嘘
嘘の本を
二〇一九年に発売しました。
私は本当のことだけを書きました。
嘘しか書かなかった人もいました。
少しの嘘と本当を混ぜて、
何が嘘かわからなくする人もいました。
ひとつだけ伝えたかった本当のことを嘘にして
嘘をつく人もいました。
嘘の本なので、
嘘ばかりが載っています。
何が嘘で、何が本当か、
今回も楽しんでください。
嘘の奥には、本当の顔が眠っています。
あなたが嘘をつく理由はなんですか。
本当の姿を見られるのは怖いですか。
あなたが抱えている、
哀しくて、
みっともなくて、
可笑しな嘘を
ひとつだけ教えてくれませんか。
■版元から一言
漫画家や文筆家、歌人など、さまざまなジャンルで活躍する人たちが、これまでついてきた「嘘」をテーマにエッセイを寄稿。何が本当で、何が嘘かを読者に委ねるスタイルの本書。作家渾身の「嘘」をお楽しみください。